【第7話】誰が必要?放デイ・児発の必要スタッフ(管理者・児発管・指導員)の資格要件
放課後等デイサービス(放デイ)や児童発達支援(児発)を開業するためには、物件の基準だけでなく、法令で定められた「人員配置基準(必要なスタッフの人数と資格)」をクリアする必要があります。
今回は、開所に最低限必要な人員体制と、各職種の資格要件について分かりやすく解説します。
1. 放デイ・児発に必要な3つの必須職種
定員10名の事業所を開設する場合、原則として以下の3つの職種(スタッフ)を配置する必要があります。
| 職種 | 主な役割 | 配置基準の概要 | 兼務の可否 |
| 管理者 | 事業所全体の運営管理・収支管理・人員管理 | 1名(常勤専従) | 児発管や指導員との兼務が一部可能 |
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児童発達支援管理責任者 (児発管) |
個別支援計画の作成・保護者面談・療育プログラム作成 | 1名以上(1名は常勤) | 管理者との兼務は可能(指導員との兼務は不可) |
| 児童指導員・保育士 | 子どもたちへの直接的な指導・療育支援・送迎 |
常勤換算で2名以上 (うち半数以上は有資格者) |
児発管との兼務不可 |
2. 各職種の詳しい資格要件と役割
① 管理者(かんりしゃ)
事業所の責任者です。
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資格要件: 特別な資格や実務経験は法令上必要ありません(未経験でもOK)。
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ポイント: 現場のシフト管理や契約手続き、行政対応などを行うため、常勤での配置が必要です。多くの事業所では「管理者+児発管」を一人で兼務するか、「オーナーが管理者になる」ケースが多く見られます。
② 児童発達支援管理責任者(児発管:じはつかん)
事業所の療育の質を担保する最重要ポストです。児発管が不在になると事業所の営業や指定維持ができなくなります。
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資格要件:
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医療・福祉・教育分野での実務経験(原則3〜5年以上)
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都道府県や指定都市(名古屋市等)が実施する「相談支援従事者初任者研修」および「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者研修(基礎・実践研修)」の受講・修了
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ポイント: 児発管の採用は業界全体で最も激戦区となります。開所スケジュールに合わせて早めの採用活動(少なくとも開所3〜4ヶ月前)が必要です。
③ 児童指導員・保育士(指導員)
子どもたちと直接接して指導やお手伝いをするスタッフです。定員10名に対し、営業時間は常に2名以上配置する必要があります。
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有資格者(児童指導員・保育士など):
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保育士
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社会福祉士、精神保健福祉士
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教員免許(小・中・高・特別支援学校など)
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大学・大学院で社会学・心理学・教育学・社会福祉学を修めて卒業した方
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高校卒業後、2年以上の児童福祉事業での実務経験がある方
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無資格者(指導員):
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特別な資格がなくても配置可能ですが、配置スタッフの半数以上は有資格者(児童指導員または保育士)でなければならないというルールがあります。
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3. 「常勤換算(じょうきんかんさん)」の考え方
人員基準を計算する際に出てくるのが「常勤換算」という言葉です。
これは「パートやアルバイトの勤務時間を足し合わせて、フルタイム(常勤)スタッフ何人分になるか」を計算する仕組みです。
【例】常勤の所定労働時間が週40時間の場合
週40時間働く常勤スタッフ:1.0人
週20時間働くパートスタッフAさん:0.5人
週20時間働くパートスタッフBさん:0.5人
⇒ 合計で**「常勤換算 2.0人」**となり、指導員2名分の基準を満たすことができます。
まとめ:児発管の採用が開業成功の鍵!
物件が決まっても、指定申請の締め切りまでに「児発管」が確保できなければ開所時期が延期になってしまいます。
特に名古屋市内は事業所数も多いため、有資格者の獲得競争が盛んです。求人票の出し方や採用条件の設定など、事前にしっかり計画を立てて進めましょう。

